カーボンとは?

カーボンとは?

軽量化に貢献する素材として、カーボン・炭素繊維・カーボンファイバー・炭素繊維強化プラスチック・炭素繊維複合材料などの用語を聞くことが多いと思います。また、金属に代わる軽くて強い素材という紹介を見ることもあります。いったいどんな素材なのでしょうか。

カーボン  Carbon

カーボンは炭素であり(英:carbon)原子番号6の元素です。元素記号はC、フランス語で木炭を意味する「carbone」が由来です。自然物としては、固いダイヤモンドから柔らかいグラファイトまで、幅広い形態や同素体を持つことで知られています。炭素繊維は1959年に誕生し、1970年代から航空機やスポーツなどの用途で使用が拡大してきました。近年では、レース用部品や空を飛ぶモビリティなど、軽量で高強度の特徴を生かしたCFRP:炭素繊維強化プラスチックが様々な場面で使用され、軽量化に貢献しています。

概要

繊維強化プラスチック(FRP)は繊維を強化材として使用したプラスチックです。炭素繊維強化プラスチック(CFRP)はその名の通り炭素繊維(カーボンファイバー)で強化されたプラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics)の略です。使用する繊維がカーボンであればC、ガラス繊維であればG、アラミド繊維であればAが頭について呼称されます。強化繊維と樹脂(プラスチック)を組み合わせて使用することから、『複合材:Composite』や『複合材料:Composite Material』と呼ばれています。

FRPの最高峰『CFRP:炭素繊維強化プラスチック』

FRPでは主にガラス繊維を基材として使用しますが、CFRPは炭素繊維を用いた複合材料です。炭素繊維(carbon fiber)は、アクリロニトリル(PAN)繊維や石油・石炭・コールタールなどの副生成物ピッチを原料に高温で炭化させて作った繊維のことです。アクリロニトリル繊維を用いた炭素繊維をPAN系、ピッチを用いた炭素繊維をピッチ系として区分しています。軽くて強い素材として、航空機や自動車・スポーツ用品など幅広い分野で使用されています。

特徴

①比重が鉄の1/4!

②比強度が鉄の10倍!

③比弾性率が鉄の7倍!

主な特徴は、『軽い・強い・腐食しない』ですが、その他にもX線透過性・導電性・耐熱性・低熱膨張性など多くの特徴を持っている素材です。

サマリー

カーボンから繊維強化プラスチック『FRP』をはじめとする、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)について解説しました。先端素材と言われる素材なので、まだまだ情報も少なく全てを理解することは難しいと思います。大まかなFRPの特徴は、①軽い②強い③錆びないです。魅惑の素材と感じるCFRPですがメリットの反面、製造の煩雑さやコスト・量産性・リサイクル性などデメリットもあります。デメリットも理解した上で、CFRP部品の採用を検討してみてはいかがでしょうか。

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