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耐熱樹脂は、高温環境でも物性を維持し、変形や劣化しにくい特性を持つプラスチック材料です。電子部品、航空宇宙、医療機器、自動車などの分野で広く活用されています。本コラムでは、代表的な耐熱樹脂の種類と特徴について紹介します。
ポリイミド(PI)
- 耐熱温度:300℃以上
- 特徴:極めて高い耐熱性、耐薬品性、優れた機械特性
- 用途:電子基板、航空宇宙部品、耐熱ワイヤー被覆
ポリフェニレンサルファイド(PPS)
- 耐熱温度:約260℃
- 特徴:耐熱性、耐薬品性、機械強度が高い
- 用途:自動車部品、電気・電子部品、ポンプ部品
ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)
- 耐熱温度:約250℃
- 特徴:高い耐熱性と耐薬品性、機械強度も優れる
- 用途:医療機器、航空宇宙部品、半導体製造装置部品
ポリエーテルイミド(PEI)
- 耐熱温度:約200℃
- 特徴:高い剛性と難燃性、電気絶縁性が優れる
- 用途:電気・電子部品、航空機内装材
液晶ポリマー(LCP)
- 耐熱温度:約280℃
- 特徴:寸法安定性が高く、耐熱・耐薬品性に優れる
- 用途:コネクタ、電子部品
フッ素樹脂(PTFE, PFA, FEP)
- 耐熱温度:約260℃(種類による)
- 特徴:優れた耐熱性と耐薬品性、非粘着性
- 用途:化学装置部品、耐熱シール、絶縁材
シリコーン樹脂
- 耐熱温度:約250℃
- 特徴:耐熱性、耐候性、電気絶縁性に優れる
- 用途:耐熱シール材、電気部品、医療機器
まとめ
耐熱樹脂は、使用環境や用途に応じて適切に選ぶことで、耐久性や安全性を向上させることができます。特に、高温環境下での使用が求められる産業では、これらの樹脂が重要な役割を果たします。
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