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ガラス基板搬送ロボットに使用する材料は、その性能や耐久性、安全性に大きく影響します。特にガラス基板は非常に脆いため、搬送ロボットの設計には適切な材料選定が不可欠です。以下は、ガラス基板搬送ロボットに使用される主要な材料です。
アルミニウム
- 特長:軽量で高い強度を持つ金属素材です。アルミニウムは加工が容易で、耐腐食性もあり、ロボットアームやフレームの構造に広く使われます。
- 使用例:ロボットアームやフレーム部品、駆動部分に使用され、搬送ロボットの軽量化と耐久性を確保します。
ステンレス鋼
- 特長:耐久性に優れ、強度が高いだけでなく、耐腐食性も持つ金属です。特に高負荷や過酷な環境下での使用に適しています。
- 使用例:搬送ロボットの構造部やジョイント部分に使用され、強度を高める役割を果たします。
カーボンファイバー
- 特長:非常に軽量で強度が高い素材で、振動吸収能力にも優れています。金属よりも軽量で、搬送中の負担を軽減します。
- 使用例:ロボットアームや保持装置、基板を支える部分に使用され、精度と効率を向上させます。
エラストマー(ゴム系材料)
- 特長:柔軟性があり、衝撃吸収性に優れた材料です。ガラス基板を取り扱う際、衝撃や摩擦から保護する役割があります。
- 使用例:ガラス基板を保持するパッドや吸着面に使用され、基板に傷をつけず、安定して搬送します。
プラスチック(ポリウレタン、ナイロン、PEEKなど)
- 特長:軽量で耐摩耗性があり、特に動きが多い部分に使用されます。プラスチックは摩擦を減少させる特性があり、耐久性にも優れています。
- 使用例:ロボットの可動部分や滑り面、シール部品などに使用され、動作をスムーズにします。
セラミック(ジルコニア、アルミナなど)
- 特長:硬度が高く、耐摩耗性に優れています。また、非常に精密な加工が可能で、耐熱性もあります。
- 使用例:高精度な部品や摩耗の激しい部位に使用され、長期間の運用でも高い耐久性を維持します。
ゴム・シリコン
- 特長:ガラス基板を傷つけないため、吸着部分や保持部分に使われることが多いです。柔軟で衝撃吸収性があり、精密な取り扱いが可能です。
- 使用例:ガラス基板を取り扱うエアパッドや吸着パッド部分に使用され、基板に優しく接触します。
真空吸着パッド(シリコンゴムや高分子材料)
- 特長:真空吸着技術に使用されるパッドは、ガラス基板を吸着し、破損せずに搬送するための重要な部品です。これらのパッドは、柔軟で高い耐久性を持ちながら、強力な吸着力を提供します。
- 使用例:ガラス基板を保持し、搬送中に安定して支える役割を果たします。
ダイヤモンドコーティング
- 特長:摩耗に強く、高い耐久性を持ちます。ダイヤモンドコーティングされた部品は、摩擦や摩耗に強く、長期間安定して使用できます。
- 使用例:高精度な機構部品や摺動部品に使用され、ロボットの寿命を延ばします。
セラミック・カーボン複合材料
- 特長:セラミックとカーボンファイバーを複合した材料は、軽量でありながら強度と耐熱性を提供します。精密機器において特に有効な材料です。
- 使用例:耐摩耗性が要求される部品や、過酷な環境下での使用が求められる部品に使用されます。
まとめ
ガラス基板搬送ロボットの設計において、使用する材料の選定は非常に重要です。ガラス基板を損傷から守りつつ、精密な操作を実現するためには、適切な強度、耐久性、衝撃吸収性、摩耗性が求められます。アルミニウムやステンレス鋼といった金属材料から、カーボンファイバーやプラスチック、エラストマーなどの軽量で柔軟な素材まで、各部位に最適な材料を選ぶことが、ガラス基板搬送ロボットの性能向上に繋がります。
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