航空宇宙分野のCFRP適用

軽量化に貢献するCFRP

カーボン/CFRPとは 

CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の最大の特徴は、軽くて・強い・腐食しないことです。それらの特徴を活かして、幅広い分野で先端素材CFRPが活躍しています。今回は、軽量化が一番効果的な“飛ぶもの”から宇宙分野を例に解説していきます。

品質マネジメントシステム認証取得の必要性

JIS Q 9100とは

ISO 9001をベースに、航空宇宙・防衛産業に特有の要求事項が追加した、製品やサービスを設計・開発または提供する組織の品質マネジメントシステムです。特にJIS Q 9100は、航空、宇宙、防衛分野の組織に対する要求事項を定めたものです。簡単に説明すると、航空宇宙・防衛産業における顧客および規制要求事項を一貫して満たす製品・サービスの提供を行うために、一般的に航空機産業に参入しようとする企業や組織にとっては必須といえる規格なのです。

航空宇宙 品質マネジメントシステム認証制度

宇宙領域での要求事項とは

打上げ時と宇宙空間

宇宙領域で求められる要求としては、大きく打ち上げ時と宇宙空間に大別されます。ロケットによる打上げ時には、打上げコストや容積などに影響するため、質量や体積を最小化することが求められます。また、打上げ時には大きな振動が伴うため振動に耐えうる強度・構造が求められます。軽量+高強度で設計自由度の高い異方性を有したカーボン(CFRP)が使われています。無重力の宇宙空間へ行ってしまうと質量は影響しません。真空状態の宇宙では空気による冷却作用が無いため太陽電池パネルなどでは、太陽に向いている面と背面で温度差が200-300℃もあるため、温度変化の少ない低熱膨張素材であるカーボン(CFRP)が使われています。

品質管理

修理できない?

解説してきたように、打上げ時と宇宙空間で求められる要求事項は違いますが、多くのカーボン(CFRP)が使われています。しかし、一度宇宙へ飛び立ってしまうと修正やメンテナンスを行うことはできません。再度作り直し打上げとなると、膨大な費用と時間が必要となります。環境に対しても、衛星機器に対しても取扱いの難しい部品が多い、航空宇宙などの分野では、特に高い品質管理が求められます。ものづくりに関わる一連の製造プロセスにおいてトレーサビリティが要求されます。カーボン/CFRPのものづくりは、人の手を介して製作していくプロセスが多いため、作業者の教育も大事なことの一つです。

UCHIDAの特徴

当社では、CFRPを始めとする複合材において、設計・解析からCFRP製造、二次加工・アッセンブリ、塗装、品質保証、試験まで55年の実績・ノウハウを活かしOne-stopで対応できます。2007年には【航空宇宙部門】にてJIS Q 9100を認証取得し、航空宇宙・防衛領域での実績が増加中です。大手企業にはできない中小企業ならではの柔軟さを生かし、試作開発段階から多くの実績があります。清浄度管理された大型クリーンルームをはじめ、航空宇宙分野特有の品質管理要求に対応可能な設備環境や体制を整えています。

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UCHIDAについて - 創業55年

当社では、FRP・GFRP・CFRPを用いたCFRP成形加工メーカーとして多くの技術ノウハウを活用し、設計・解析から製造、二次加工・アッセンブリ、塗装、品質保証、試験までワンストップに対応しています。

UCHIDAの設備

UCHIDAではお客様の高度な課題にも対応できるように最先端の設備を導入しております。

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