CFRP・カーボンの試作コストについて Vol.3設備費・リードタイム

イントロ

前回Vol.2では、材料費や人件費について解説しました。CFRP試作でのものづくりの材料コストや作業者(人)の関与について具体的にイメージを持っていただけたでしょうか。

概要

Vol.3では製造に関わる設備費とリードタイムについて解説します。

設備費

ここでは、CFRP・カーボン試作における設備について解説します。成形型を加工するためには高精度なマシニングセンタが必要です。CFRPは油との相性が悪いため、CFRP製品の加工はもちろんのこと、成形型の加工にも切削油は使用できません。乾式での稼働が必要になります。プリプレグ材は前述のとおり、使用期限がある生ものなので管理された冷凍庫が必要です。一般的にはプリプレグ材はマイナス18℃以下での保管がメーカーより要請されます。プリプレグの積層を行う部屋も、異物混入防止や材料品質維持の観点から温湿度管理されたクリーンルームが必要となります。(※クリーン度は分野や顧客要求によって様々です。)成形に使用するオートクレーブ装置や成形中に管内圧力を調整するためのコンプレッサーも必要です。最終検査で使用する検査装置は、非破壊検査装置の様な機器を用いて層間に異物や空隙が発生していないかなど外観では判別できない検査を必要とします。

リードタイム

試作における製作期間についてです。お客様からのインプット情報や製品の難易度などよって大きく異なりますが、図面があり平板形状で積層設計を要する製品の場合には、1-2week程度で製作が可能です。複雑な構造部品では、初期構造検討で2-3month/製作に6month程度要する製品もあります。レースの世界では、週末に相談を頂き週明け朝に納品を行うという超短納期もあります。レースの開催日などは変更できないので何とか間に合わせる!という分野です。こういう柔軟な対応ができるのは人(職人)の作業あってこそなのです。

サマリー

今回のVol.3では、CFRP・カーボン試作の設備費・リードタイムをベースにお話しました。CFRP製品を生み出すために多くの専用設備や環境が必要となることがご理解頂けたと思います。リードタイムは、製作する仕様や要求により異なるため一例として紹介しています。ここまで “充実した設備・環境”と“職人(人)”をベースにCFRP試作のものづくりが行われていくことについて、を解説してきました。次回、最終回のVol.4は対応可能な企業についてついて解説予定です。

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