CFRTP加工

CFRTPの特徴

CFRP(熱硬化性樹脂)とCFRTP(熱可塑性樹脂)では特徴が異なります。特にCF(Carbon Fiber:炭素繊維)としてはさほど変わりませんが樹脂の特性が大きく異なります。

CFRP(熱硬化性樹脂)

CFRPは熱を加えることにより、化学反応によって樹脂を硬化させます。

主な成形方法

オートクレーブ成形であり、薄くて大型な構造部品を少量生産することを得意としています。また、プレス金型の様に上下を型で閉じる必要が無いため、型のコストがプレス成形と比較し、低コスト化できることも利点です。

適した用途

試作用途の成形型材を使用し、試作開発などに適しています。オートクレーブ成形では、形状制約があまり無いため、CFRTPの試作開発としても使用することが可能です。

CFRTP(熱可塑性樹脂)

CFRTPは化学反応を必要としない樹脂のため成形時間が短く済むことや、熱可塑性樹脂の特徴である再溶融によって、形状を段階的に変えることや、リサイクル性も高いことが特徴です。

主な成形方法

CFRP比べて、プレス成形がメインとなることから、ある程度の厚肉で上下に抜け勾配のついた中量生産に向いている工法となります。

まとめ

CFRPとCFRTPの違いについてイメージを持って頂けたでしょうか。製品の形状や構造・ロッドなどによって適した工法も異なります。耐熱性などは樹脂に依存するため、熱特性などのご要求によっても素材選定が異なります。

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